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前足の骨折×2

開院からずっと一緒に仕事をしている看護士さんと話をしていたのですが、今年は骨折で来院される方が多いです。

今年初めの手術は年明け初日の診療日1月4日。
ネコちゃんの腕の骨の骨折からはじまりました。

小型犬(トイ・ブリード)の場合、橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)と呼ばれるヒジから手首までの骨が骨折することが非常に多いのですが、当院に来院される方々も、統計のとおりにこの部分の骨折がほとんどです。

この1週間で2件の骨折の手術をしましたが、1件は橈尺骨の骨折、もう1件は橈骨の骨折でした。

橈尺骨の骨折は金属プレートをあてて固定します。
若い子ですので、治りは早いだろうと期待しています。

もう1件。
ヒジから手首まで伸びる橈骨の手首側の端が欠けていました。
それと、手首の骨である橈側手根骨という骨も骨折しています。

この部分の骨折は正直経験がありません。
しかしながら、シンプルな手術手技で治せることはわかっています。
手術自体は問題ないのですが、できるだけ手術前に経験者にコメントを求めようと、大学時代の恩師と元職場の先輩に話しを聞きました。

驚いたことに、2人ともその部分の手術は経験なしとの応え。

飼い主さんは基本的に手術はうちですることを希望されましたが、一応他の動物病院と整形外科の専門の先生の2人にセカンドオピニオンを求められました。

1件目の先生は、うちではできない手術だから、別の病院を紹介しますとのことだったようです。

飼い主さんが次ぎにセカンドオピニオンを求められたのは、整形外科で有名な先生でした。
僕は整形外科のトレーニングやセミナーへは可能な限り参加するようにしています。
その先生は、トレーニングなどでトレーナー役をされることもある先生です。
面識がありましたので、ご紹介もスムーズにできました。

11日の午前中、その先生からお電話をいただきました。
「今診察が終わりました。先生の見立てのとおりだから、先生が手術したら?飼い主さんもそう希望されていますよ。」

正直、驚きました。
シンプルな手術ですが、その先生の病院で手術がされると思っていましたから、その日はうちも別の手術の予定がすでにありました。それ以外に予約診察もありますし、晴れた日曜日です、午前中の外来も結構おしていました。

骨折ですから、あまり時間をおくわけにはいきません。
きっちりと手術をしたいので、時間も確保したいところです。
どうにか準備をして、手術予定を組みました。

飼い主さんが整形専門の動物病院から当院へ直接来られ、そのまま手術入院です。
前の日から眠れなかったんです。
そう話されました。
そうだと思います。はじめにセカンドオピニオンを受けられた動物病院ではこの手術はできないと言われ、次ぎに専門の先生への受診があったのですから。
本当に治るのかどれだけ心配されたことか。


看護士さんに助手に入ってもらい、手術を進めました。
慎重に慎重に、何度もレントゲン画像を確認しながらの手術でした。
術後のレントゲンも問題なく、予定どおりの手術ができました。

終わった報告を飼い主さんにしましたが、相当にお疲れの様子でした。
昨日はよくお休みになられただろうかと、そちらも心配です。

そして、手術翌日の今日はその足をついて歩けそうです。
これからももう少し注意が必要ですが、術後1日目としてはよい状態です。

後はゆっくりと時間をかけるだけです。
はやく走れるようになるといいね。

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