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9月4日、5日

9月4日(土)と5日(日)は園田が歯科研究会に出席のために、午前の診療を代わりの獣医師で行い、午後を休診させていただきます。よろしくお願いいたします。

今日は職場訪問で中学生の女の子が来てくれました。
いろいろな思いがありました。

当院が開院したのは3年数カ月前です。
開院からあまり月日が経たない頃だったと思いますが、実はその頃この女の子は小学生で、数人のクラスメイトと職場訪問に来てくれました。

僕は学生時代に塾の講師をしたことがあり、小学生のパワーというものに少しばかり怖れを持っていましたが、さすがは地域柄なのか、とても礼儀正しくて、驚いたことがありました。

それ以前からこの子は愛犬とともに当院に通ってくれまして、毎月のフィラリア予防にも欠かさずに来てくれました。

今年の夏、暑い盛りのことです。
その女の子が飼っている愛犬が突然痛みを訴えるようになりました。
まだ若いワンちゃんでしたので、重い病気を想定していませんでしたが、治療の反応が思わしくなく、MRIとCTを使った精密検査を行うことになりました。

そこでわかったことは、大変重い病気であること。
回復が見込めないことでした。
正直、僕の見通しとは異なる検査結果でした。
女の子が小学生の頃から連れてきてくれて、毎月予防処置をしていたワンちゃんなのに、元気な様子からはうかがい知れないことが体の中では進行中でした。

ワンちゃんは8月のはじめに天に召されました。
はじめに病気の症状がみつかってから3週間ほどのことです。
お母さんも、お父さんも、当然女の子も、涙してワンちゃんを見送りました。

最後の日まで食欲が落ちず、モリモリと食事をとっていました。
病気がわかって、これから長くはないとお話すると、それまで制限されていた大好物のおせんべいをもらうようになりました。
ご家族の方はみなさん、ワンちゃんがおせんべいが好きだと知っています。
ワンちゃんにあまいお父さんは日頃隠れておせんべいを与えていたようです。
それを女の子が見つけると、厳しくダメとお父さんを注意していたとのことでした。
その制限が解除され、ワンちゃんは大好きなおせんべいをたくさんもらえるようになりました。
最後の日の前日も、大好物をたくさんもらったようでした。


女の子から中学生になってからの職場訪問の依頼があったのは、ワンちゃんが調子を悪くする前のことです。
夏休みに職場訪問をしたい。と言うことでした。
その依頼からしばらくして、ワンちゃんの重い病気がわかり、涙の日々があり、お別れがあり。

そして今回、予定通りに職場訪問がありました。
愛犬が闘病生活を送った動物病院。
いろいろな思い出があるはずです。
楽しいことも、悲しいことも。

明るく、気丈に、いろいろとインタビューをしてくれて、最後は、お時間いただきありがとうございましたと。

愛犬とのお別れからまだ1月も経ちません。
だんだんと元気を取り戻しつつあるというお母さんのお話や、もう少し時間がかかるだろうお父さんの悲しみのことなどもお話してくれました。
そのときばかりは、ハンカチで目を押さえていました。


かなり深い話ができたと思っています。
動物病院の獣医師として、少しは夏休みの課題のお手伝いができたのでしょうか。

またいつでもおいで。
そう言ってお別れしました。
お互いに明るい笑顔で

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