« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011年1月

骨折しているみたい

今月ももう20日を過ぎ、いろいろなところで恵方巻きの予約や案内をよく見るようになりました。
恵方巻きは僕にはあまり馴染みのない物ですので、それよりは節分と言ったら豆まきです。

ところで、よくいろいろな神社やイベントなどで節分に豆まきをしていますが、豆を拾う機会はあっても、そのような会場で豆をまく機会は少ないものです。
2月3日(木)は僕がちょうど海外での整形外科の講習会で日本を離れている時なのですが、水天宮でも豆まきが行われるようです。
これまでは年男年女の皆さんに豆まきの機会があったのですが、今年は希望者の中から抽選のようです。
しかも、今なら当選の確率が高いようです。
→水天宮の節分豆まきページへのリンク

去年水天宮では豆まきのイベントはありませんでした。
年男年女以外の一般の方から豆まき役の希望者を募るのは今回が初めてだと思います。
来年はどのようになるかわかりません。

平日ですが、是非ともお楽しみいただきたいものです。
小さなお子様向けのイベントもあるようですよ。

先日の休診日にお電話を頂きました。
腕がぶらぶらしていて骨折しているみたいとのことです。
すぐに診せていただくことになりました。

このような場合、来院されるとほとんどの子が元気に走り回ったりします。
当然骨折もなく、一時的に痛めただけということもよくあります。
しかし今回は骨折が起こりやすい犬種でしたので、本当に骨折していることも高い確率であるだろうと心配していました。

来院されてすぐにわかったことは、本当に骨折しているということです。
手首の近くが本来曲がらない方向に曲がっています。
レントゲンを撮り、手首近くの腕の骨が折れていることがわかりました。

飼い主さんのお話では、骨折は留守中のことで、おそらくはソファーから飛び降りて起こったのではないかということでした。
ぶらぶらした手をご覧になったときから骨折だということは明らかでしたから、飼い主さんはいくらか冷静でした。
そのまま入院していただきました。

骨折の手術はすぐにしなければならないわけではありません。
2-3日から時には5日ほどおくこともあります。
骨折したところで出血や腫れなどがあって手術を難しくすることがありますので、まずはこの治療をするわけです。
しかしその間は仮の固定をしておかないと折れた骨が皮膚を刺激したり痛めたりしますので注意します。

この子はお食事の好みがある子で、飼い主さんは骨折と同時にそのことも心配されていました。
手作りのごはんをお持ちになったり、嗜好性が高いドッグフードをお持ちになったり。
それでもあまり口をつけませんでした。

手術の日になり、飼い主さんに始まる時間にご報告をしました。
骨折は大変に難しい手術もありますが、必ず治さなければならないものだと考えています。
慎重に、慎重に手術準備をします。
今回はTプレートと呼ばれる金属(ステンレス)を使うことにしました。

麻酔をかけてゆっくりと寝かせて手術開始です。
骨折ですので折れて2つになった骨同士をくっつけて、後は金属で固定します。
後はレントゲンで確認をします。
麻酔から覚めたワンちゃんは腕に包帯をされて数日はおとなしくしておかなければなりません。

レントゲンの結果はとてもよいものでした。
これなら早くに治りそうです。

術後からお食事も摂るようになりましたよ。happy01
もう少し病院で休んでからお家に帰ろうね。confident

手術はうまくいったと思います。
面会に来られた飼い主さんも、そしてこのワンちゃんも楽しそうでした。

本当に痒いのか

今月の終わり1月31日(月)から2月4日(金)までの5日間、海外での整形外科の講習会に参加するために留守にします。
診療は休診ではなく、代わりの獣医師が担当いたします。
よろしくお願いいたします。


最近皮膚病についてのお話を聞く機会が2回あったのですが、どちらにも共通して話題になったものがありました。
ワンちゃんやネコちゃんが体を掻いたり舐めたりするときのことです。
・皮膚炎で痒いとき
・精神的な理由で痒いとき
・過度なグルーミング(毛づくろい)で、痒いわけではないとき
と3つに分類します。
まずは本当に痒いのかを判断する必要があります。

精神的?
これが難しいところですが、例えば、ミニチュアダックスは長めの散歩が必要な犬種です。
散歩が少ないと、ときによく吠えたり体をか痒がることもあります。
また整形外科的な異常、脊椎症やひざの問題がありますとそこを中心に皮膚を舐めたりすることがあります。

もの言わないワンちゃんネコちゃん達ですので、1-2回の診察で原因の全てを決定することは困難なことがあります。飼い主さんとのお話をしながら、そして検査結果や薬の効きめをみながら原因を絞り込んでいきます。

ヒトの言葉を話さない子達ですが、懸命に耳を傾けますと、わかることがいろいろと出てきます。

痒い=アレルギー性皮膚炎とする前にもう少しお話をする機会が必要かも知れません。confident

皮膚炎が治らない

今日はまた一段と寒くなりました。typhoon
昨晩と言いますか、今朝と言いますか、日付がかわり2時ごろに病院の外に出てみたのですが、その時は寒いのは当然ですのであまり感じなかったのですが、朝になりますとこれまでとは違う冷え込みを実感しました。


皮膚病が治らないワンちゃんが来院しました。
ある程度お年ですが、それほど高齢犬ではありません。
他のどうぶつ病院で診察を受けていらっしゃったようですが、治療の反応が今ひとつとのことで当院に来院されました。

身体検査で首のところに腫れがありました。
膝の後ろにも。
お腹のエコーをするとお腹の中のリンパ節も腫れていました。
悪性腫瘍(ガン)です。

皮膚病はこの悪性腫瘍とは直接関係はありませんが、間接的には関係がありそうです。
ガンが発生し、免疫力の低下が起こり、皮膚の感染症が治りにくくなり、かゆみが続いている。
そのようなものだと考えました。

皮膚の治療だけに反応しないのは当然と言えば当然で、この腫瘍を治療しなければ皮膚病も治りません。が、なかなか治療が難しい腫瘍です。

飼い主さんは大変にショックを受けていらっしゃいました。
当然のことです。
いろいろとお話をして、今後の治療方針、そして今後だいたいどれくらい一緒に過ごすことができるのかを予想しました。
覚悟を決めて抗がん治療をはじめることになりました。

飼い主さんとはずっとずっと一緒だったワンコです。
これまで飼い主さんにもいろいろと生活環境の変化がおありだったようですが、その間もそばでずっと一緒だったのがこのワンコです。
苦しいときも、楽しいときも同じ時間をともにしてきた訳で、絆で結ばれたパートナーです。

もしかしたらお別れは予想よりも早くなるかも知れません。
しかしながら、覚悟をしながらも期待を込めて側で過ごせますので、予想できないような準備ができない急なお別れにはならなそうです。

まだ治療は始まったばかりですが、ガンはかなり急速に進行している印象があります。
留守番を少なくして、できるだけ一緒に過ごされるとのことでした。

自分がどのような様態なのか、まだ自覚症状が少ないワンちゃんが健気で目頭が熱くなります。
できるだけのことをします。
穏やかに過ごせますように。
春がまた来ますように。

麻酔リスク

数年来の懸案がありました。
子宮の病気のワンちゃんがいます。
診断名は子宮蓄膿症。普通であれば診断できた時点で手術をするべき病気です。
手術をしなければ治ることが無く、命に関わる問題が起こります。

しかしこの子は成犬にも関わらず体重が1kgほどで、食欲不振を繰り返す高齢犬でもあります。
問題はそれだけではなく、心臓にも異常がありました。
幸いにして子宮蓄膿ではありながら、膿が外に少しずつ出てきていましたので、どうにかここまで持ちこたえられたのだろうと考えています。

飼い主さんは手術しか治療方法がないことは十分にご承知でしたが、なかなか決断にお困りの様子でした。例え手術をしなくてこの病気が原因で命が尽きることがあってもそれは納得していると消極的なご意見でした。

当院に来られるまでにいくつかの動物病院にもご相談をされたようでした。
積極的に手術をしましょうと応えたのは当院だけのようです。
他ではやらない方が良いというご意見だったようです。
確かに大変難しい決断が必要な場面です。
麻酔をかけた段階でいろいろと困った問題が起こっても不思議ではなく、手術が完了できるか、終わった後に合併症を避けることができるかは何とも言えない状況でした。

年末に飼い主さんと長くお話をいたしました。
そこで尽きるかも知れない命考えますと軽々しくも楽観的に手術を勧めることはできません。
それでも慎重に言葉を選びながら、手術をしましょうとご相談をしたのです。

これまで何度も手術のお話をしましたが、するかしないかの決断には至りませんでした。
ワンちゃんがどうにか低いレベルではありますが調子を保ってくれていましたからここまでくることができたと思います。
普通であればまず診断が本当に正しいのかを再検討しなければならないところです。

そしてとうとう手術をすることになりました。

麻酔のこと、手術のこと、そして術後管理のこと。
乗り越えなければならない多くの課題がありました。

すでに点滴をはじめるところで、興奮して舌の色が悪くなり、呼吸が正常ではありません。
しかし、スタッフが皆冷静に手術を進めていきました。
これまで手術成績は良い方なのですが、今回は最後まで安心はできませんでした。

皮膚を切開して、止血をしながら変化した子宮を取り出します。
卵巣子宮全摘出手術です。
かなり大きな子宮でしたが、腫瘍など他の変化はなさそうです。
最後皮膚縫合のときに麻酔担当がゆっくりと覚ましにかかります。
全てが終わってからほぼ3分程度で覚めました。

小さな小さな体を温めて、さらに暖かい部屋で安静です。
その子は舌を少し出したまましばらく立ったままこちらを見ていました。

手術から3時間後に飼い主さんがご面会に来られました。
トコトコと歩いて飼い主さんに近づいていきます。
少しだけ食事も取りました。

長く続いた課題がやっと終わった、そんな心境です。
おそらくは手術をすることを迷いに迷われた飼い主さんも同様のことでしょう。
まだ10歳です。これからです。

あとは術後管理をしっかりとしければ。
それにしても長い一日でした。

整形外科

1月31日(月)の午後から2月4日(金)までの5日間、海外である整形外科の勉強会に参加してきます。
休診でなく、代わりの獣医師が診療を担当させていただきます。
経験と実績のある獣医師ですので、安心してご相談ください。
もしいつもとは違うことをご相談希望の場合にもよい機会になるかもしれません。

新しいことを知るにはこのような勉強会や学会に参加する必要があります。
少しの間留守にしますが、皆様に必ず還元できる時間になると期待しています。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。


早速ですが、今年はじめての手術は股関節異形性のワンちゃんの手術でした。
(ここ数年のことですが、年始めの手術は整形外科です。)
片足を引きずるように歩いているワンちゃんでした。
レントゲンを撮って調べて診断を行いました。

飼い主さんといろいろとご相談をした結果、僕が最も良いと考える大腿骨頭切除をいう手術手技を行うことになりました。
いろいろなお話を手術前に飼い主さんとしましたので、当日は特別なことはなく、全てが予定通りに進みました。

小さなワンちゃんですが、とてもフレンドリーです。
手術当日も、遊んで遊んでと尻尾を振ってくれます。
ゆっくりと麻酔をかけて寝かせた後で手術開始です。
スタッフも慣れていますし、手術準備は器具を含め十分でした。
おおよそ30分ほどで必要なことが終了し、あとは確認や仕上げを行いました。
麻酔をはじめてからワンちゃんが起きるまではおおよそ1時間弱でした。

股関節や太ももの骨の手術です。
筋肉がいろいろとある部分ですが、解剖学的に必要なものは限られています。
神経や血管もありますので、傷つけないように慎重に操作が必要なところがあります。
しかしながら、この手術は整形外科では最も簡単な手術だと思います。

終わって2-3時間しますと、飼い主さんがご面会に来られました。
すでにこのとき、ワンちゃんは歩けていました。
飼い主さんも驚いていらっしゃいました。
僕も歩くことはあるだろうと予想しましたが、ここまでまるで何事もなかったように歩けるとは思いませんでした。

少しの間入院管理をして退院でした。
飼い主さんの早めのご決断がよかったのではないかと思ってます。
もしかすると今頃は普段と変わらない生活が送れているかも知れません。


そしてもう1件は昨年末に手術をしたワンちゃんが定期健診で来院しました。
まだ1歳にも満たないトイプードルちゃんです。
手首(橈尺骨遠位端)の骨折でした。
Tプレートと呼ばれる器具を使った手術でした。
実はこの種類のワンちゃんのこの部分の手術は難しいとされています。
手術手技そのものは他と比べて特別なことはないのですが、原因がはっきりとしない癒合遅延や癒合不全と呼ばれる不具合が起こりやすいとされます。治らなかったり、治りに非常に長い時間がかかったりするのです。
手術がうまくいったとしても、その後で問題が起こりやすいのです。
しかも、その問題がなぜ起こっているか原因がわかりにくいのです。

「専門医でも避ける手術」本当かどうかはわかりませんが、そう言う獣医師もいました。

年明け早々に診せていただきましたが、飛んだり跳ねたり、さすがは若いだけあって元気です。happy01

昨年は整形外科に終わり今年は整形外科に始まった印象があります。
オーストラリアでさらによい体験ができると期待しています。

謹賀新年

年が明け、年末も年始も同じように動物病院におりますが、やはり気持ちは引き締まりますね。
大晦日も開けた日も時間はつながっていますが、節目として新たな気持ちになりました。


今日は少しばかりゆっくりと過ごせそうですので、初詣に行ければと予定していますが、どうでしょうか。
大晦日も元日もそして2日も診療のお問い合わせがありましたから、おそらくは今日もお困りの方があるだろうと思います。
普段かかりつけとしてご利用の方にはお時間を問わずに可能な限り対応させて頂いております。

今年はこれまでの下地を強化してさらに一歩踏み出す年です。
知識的もに技術的にもそして温かな看護の面からも。

皆様のお役に立てる動物病院として今年もご指導賜りますようお願い申し上げます。

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ

iTune