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2011年6月

臨時休診のお知らせ

6月30日(木)の夕方5時からの診療をお休みさせていただきます。

6月30日(木)の午前中の診療と、翌7月1日(金)の診療は通常どおりです。

突然の休診でご迷惑をおかけいたします。

京都時代

6月もそろそろ終わりますが、朝夕は涼しい日もありますね。cloud


京都。
僕が獣医師になってはじめて仕事をしたのが京都です。
その時のお話です。

大学を出たばかりで、実際の診療でもすぐに壁にぶつかり、いろいろと勉強をしながら、そして勉強をさせていただきながら、日々を過ごしていました。
それから2年ほど経った頃、いつも大きくそびえていた壁も少しだけ低くなり、どうぶつの飼い主さんからのお話をゆっくりと聞かせてもらうことができるようになりました。少しばかりではありますが、焦りが抑えられるようになった頃でした。

とにかくお話を聞く。
そしてどうぶつを診る。

30分以上かけて診察をすることも多かったと思います。
獣医師が多くいた動物病院ということもありますし、その診療スタイルを許していただいていたという恵まれた環境もありがたいことでした。

このときから、できるだけ時間をかけてお話を伺うことを大切にしてきました。

今は京都時代と比べまして1日に多くの方の診察をいたしますが、心がけとしては「できるだけしっかりとお話を伺う」です。

京都で過ごしたのはちょうど5年間、それからさらに9年ほどの時間が過ぎました。
5年毎に転機がありまして、京都で5年、分院長として5年、今の動物病院で4年ですので、来年あたりがまた転機かも知れません。(この動物病院を離れることはありませんが。)


少し前に1本のお電話を頂きました。
京都からでした。

京都で担当していたワンコの飼い主さんが、インターネットで僕の名前を探していただき、電話番号をお知りになったようです。
ワンコのケガのご相談でした。

とても驚きました。
京都を離れて9年以上が過ぎています。
覚えていただいていたことが光栄で、とても嬉しいことでした。

それからいろいろとお話をして、治療に対する考えなどをお伝えする機会がありました。
遠距離のために実際に診察をしてはおりませんが、手術の成績がよい動物病院をご紹介して、今は術後の経過をみられています。

懐かしいお電話から当時を振り返り、初心を忘れずに、大切にしようと思いました。
あまり意識してはいませんでしたが、あのころを思い出すよいきっかけになりました。

夏日になりました

今日はとても天気が良い日になりました。
夏日を記録とのことですね。sun
少しばかり日焼けをしましたよ。


最近は水天宮やその近くで映画の撮影をしているようです。
阿部寛さんをはじめとする俳優さん、女優さんをよく見かけます。
日本橋全域での撮影とのことですが、特に水天宮での撮影は多いのかも知れません。
東野圭吾さんの小説シリーズの一つ、麒麟の翼のお話のようです。
日本橋の橋の飾りに翼のある大きな麒麟がいますよね。
まずはそこが話しの始まりのようですよ。


僕はこの動物病院でお仕事をする前は、江東区の動物病院にいました。
その時に診察に来られていたかわいらしいワンコがいます。
来院時のほとんどがママと一緒でした。

僕がその動物病院にいたのは開院からの5年間。
それから今の動物病院に移りました。
時々こちらへも来られましたが、ほとんどの場合は、僕が以前にいた動物病院の方へ行かれていたようです。

突然のお知らせは今年の4月に入ってからでした。
不治の病だと言われたのだそうです。
僕がいろいろと診察をしましても、やはり同様の意見でした。
治療することができない。

そのワンコのご家族は覚悟を決められ、今後の治療はうちの動物病院でされることになりました。
ご自宅からは少し遠いところですので、できるだけ往診での診察がはじまりました。
夜の往診やいろいろなご相談。
とにかく残された時間が長くないことは確かですので、できることは何かを懸命に考えながらの日々でした。

あまり日数が経たないなかで、体のあちこちに不調が見られるようになりました。
とにかく食欲が旺盛の子ですので、食べてくれることが何よりの救いでした。
しかし、その食欲にも限界が迫り、とうとう食べることがなくなりました。


それから1週間もありませんでした。
4月の終わりに飼い主さんの見守るなかで、最後の日を迎えることになりました。

僕にとってもいろいろと思い入れがある子です。
とても友好的で、治療もしっかりと受け入れてくれました。
往診でご自宅に伺いますと、少ない体力でワンワンと歓迎してくれていました。

再会から1か月ほど。
このような形で最後にお付き合いさせていただけることは大変に光栄なことだと思っています。


それから2か月ほど経った頃です。
震災から3か月の頃。

また同じ犬種を飼うのだとお話されていたご夫婦が、小さなワンコを抱いて来院されました。
ワンコのいない生活は考えられなかったのかもしれません。
ご夫婦ともに以前からワンコを飼っていらしたようでした。

この再会はとても嬉しいものでした。

笑顔のご夫婦と元気なワンコ。
診療記録で少し変わったことがありました。
生年月日が不明なのです。

時々、血統証が遅く届く場合があります。
もしかしてそうなのだろうかと思いましたが、違いました。

震災の影響で里親を募集していたワンコだったのです。
いろいろな運命で出会いがあるものです。

これかよろしくお願いしますとお話されたご夫婦。
こちらこそ、末永く。
また楽しい日々がはじまります。

椎間板ヘルニアという病気

すっきりと晴れない日が続きますね。
でも、昨日水曜日の朝はとても気持ちの良い風が吹いていましたね。
朝の6時ごろですが、いつものようにラジオ体操に出かけましたら、軽めの風がずっと吹いていました。
梅雨が明けてもこうであって欲しいと思いました。


ところで、最近椎間板ヘルニアの症状で来院される方が増えている印象があります。
椎間板は背骨と背骨の間にある物で背骨にかかる力を吸収するクッションのような役割を果たします。
これがつぶれるなどして飛び出したものが背骨の近くにある神経に障って痛みや麻痺を引き起こします。

痛みの場合でも、常に痛い場合もあれば、ときどき痛い場合もありますし、麻痺も軽いものから重いものまであります。
何となく元気がないという場合にも、いろいろと検査をいたしますと、この病気であることがわかることもあります。

治療方法は症状の程度によって様々です。
薬だけで症状を緩和する方法もありますし、手術が必要なこともあります。


先日、ダックスちゃんの来院がありました。
少しばかり体重がある子です。
診察をしますと、後ろ足がフラフラしています。
トイレにも行けず、尿も出ていないようでした。
レントゲン検査や血液検査を行い、椎間板ヘルニアと診断しました。
そのままMRIの検査に行っていただきました。
検査の結果、1箇所の椎間板ヘルニアだとわかりました。

このような場合はできるだけ早くに手術をすることが必要です。

飼い主さんは、その子の体重がとても気になっていらっしゃって、このようになったことについてご自身を責めていらっしゃいました。
食事は少なめに与えていたのに太ってしまってと、表情が暗くなってしまわれました。

しかしながら、これは肥満だけが原因で起こる病気ではありません。
遺伝的な問題もあります。
ご自身を責められることはないものです。

最善策を希望されましたので、手術をすることになりました。
僕が選択しましたのは、椎間板ヘルニアでよい治療成績のある片側椎弓切除術というものです。
ヘミラミネクトミー(Hemilaminectomy)と言われて、「ヘミラミ」と略されます。

椎間板ヘルニアが起こっている背骨に小さめの穴を開けて、そこから飛び出した椎間板物質を少しずつ取り除きます。
飛び出した椎間板物質は、手術を行っている本人以外はあまり良く見えませんので、まわりのスタッフには手応えがなかなか伝えられません。
取り出した椎間板物質は当然ながら誰の目にも見えますが。

このダックスちゃんは入院中に自分でトイレに行けるようになり、さらにしばらくすると少しずつ歩けるようになってきました。

手術後にすぐに歩けるようになる子もいますし、時間がかかる子もいます。
時には進行性脊髄軟化症と呼ばれる命に関わる状態にまで悪化することもある病気です。
腰痛や麻痺だけではない、注意が必要なものです。

お母さん大好きなダックスちゃんです。
お母さんを見つけるといつもまっしぐらに走り出します。
今は後ろ足はまだフラフラですが、それでもずいぶんと良くなってきました。
もうちょっとですね。
本当によく頑張っています。shine

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