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2012年1月

肝臓の腫瘍

昨晩は大変な大雪でしたね。snow
夜に動物病院を出ましたら大粒の湿った雪がボタボタと落ちてきまして、みるみる間に人形町の歩道を埋め尽くしていきました。
道路や歩道が見えるお店で少しだけ食事を頂いていたのですが、歩道の向こう側の道路を走る車が降雪で霞むほどでした。

しかしながら、朝は思ったほどの積雪はなく、ただ歩道の氷に変わった雪に足を取られそうになるくらいでした。

近くの動物病院で診察を受けてから、当院を受診されたワンちゃんがいます。
レントゲンや超音波検査をした結果、治療が大変に難しい癌が肝臓と脾臓にあることがわかりました。

飼い主さんは「手術は望まない。」
とのお考えでした。

ご家族の方みなさんといろいろなお話し合いをしました。
まず私にできることは統計的なお話や体験的なお話をすることです。
先を推し量りながら、今どうするのがよいだろうかを相談いたしました。

行うべきは確定診断です。

肝臓にこのよにできる癌にもいろいろなものが考えられます。
その診断をすることで、今後どのような治療ができるのかを知ることができます。
進行具合から手術はできない段階です。
現実的に可能な方法は抗がん療法です。
確定診断がつけばどのような抗がん療法ができるのかを検討する事ができます。

今回は肝臓を一部手術で取ることで、主に病理検査をすることになりました。

飼い主さんにはできるだけの情報をご提供したいと考えています。
検査でわかったことは当然に必ず提供するべきです。
それ以外には今後どうなるであろうという見通しです。
おそらくはワンちゃんをよく診て検査結果を読まないとお伝えできないことです。

僕がどのような見通しを持っているかを率直にお話しし、できる検査や治療の選択をご用意し、その中で最も推奨されるものをご提示しました。

残された時間に余裕があるわけではないので、最善を尽くし、たのしい時間を少しでも長くできればと願っています。

食欲があったり、散歩に行きたがったり、これまでの日常だったことがとても嬉しいことになります。ご家族のみなさんの気持ちが一つになった優しさがとても強く感じられた診療になりました。

鼻先の腫瘍

今年最初の手術は1月4日の診療初日にありました。
暮れから予定していたものでした。
ネコちゃんの鼻先にできた小さな小さな傷のようなものです。
はじめ飼い主さんは壁に鼻をぶつけてケガをしてしまったようだとお考えのようでした。
確かに小さな傷のように見えました。
しかしよく見てみますとそれは傷ではなく、腫瘍の初期の段階でした。


このネコちゃんの飼い主さんとは長いお付き合いがあります。
腎臓の治療のために定期的に来院されます。
大変に仲のよいご夫婦です。
スーパーへのお買い物もよくお二人で行かれるようです。
「まずこの子の好物から探すんですよ。」
スーパーではご自身の物よりもネコちゃんの大好きなものがあるかどうかからお買い物が始まるそうです。

ネコちゃんは18歳。高齢猫ちゃんです。
しかしながら、今回発見した傷に見える鼻先の変化は皮膚がんです。
全身麻酔をして鼻ごと取らなければなりません。

鼻を取ってしまいますので、顔の形が変わります。
飼い主さんには傷にみえる変化は皮膚がんであることや、手術後の予想されることをお話しました。
ご心配はいかばかりは計り知れませんが、笑顔でお任せいただきました。

短時間の手術ではありますが、年齢的なことともともと腎臓の治療で通院中であったことなど考えますと、決してリスクの低い手術ではありませんでした。

手術前に手術に係るスタッフをミーティングを行い、最初から最後までの流れを確認しました。
少し大げさなくらいでしたが、できる準備をしておきたかったことと、できるだけ短時間で行いたかったことがあります。

手術が無事に終わり、見た目には若干の変化がありますが、飼い主さんにお伝えしたよりも変化は大きくなく、かなり元の顔に近かくできたと思います。
事前のミーティングを十分に行っていましたから、手術中はほとんどスタッフ間の会話もなく想定されたとおりに事が運ばれました。

術後のご連絡をお電話でいたしましたが、手術前のお預けの時とは違い、心配そうな声ではありました。
そして今日が退院の日。
しっかりと術後管理ができたと思います。元気になって帰っていきます。

午後には飼い主さんの笑顔に会えると思います。

謹賀新年

新年が明けました。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

今年は笑う門には福来る精神で乗り切りたいと思っております。
震災のこと、世界的な不況の話、など、あまり明るくない話題が多かった昨年の1年間。
福は待っていても来てくれないかもしれないので、心笑顔で呼び寄せてみたいと思っております。

私にできることは、どうぶつ達の治療をとおしてしっかりと飼い主様とどうぶつ達に向き合い、皆様に福が届くことをお祈りすることだけです。
今年も1対1の細やかな診療を心がけていきますので、どうぞよろしくご鞭撻くださいますようお願い申し上げます。

年末は整形外科の手術が続きました。
膝蓋骨脱臼の整復手術やレッグペルテス(虚血性大腿骨頭壊死症)とよばれるものです。
どちらも手術が必要なものです。

膝蓋骨脱臼がみられた飼い主さんは意外にもとても明るい方々で、最近2件の手術をしましたが、それぞれの飼い主さんは大変に前向きで常に笑顔でお話ができる方々です。

前々から覚悟はできていました。
そのようにお話しされて手術のご希望がありました。
次第に悪くなることがある脱臼です。
少し症状がみられた頃からいろいろなお話をさせていただいて来ました。
はじめは当然のことですが深刻なお話になりました。
ただ、まだ症状が軽いので、その頃は悲観的なものではなく、いくらか手術回避も考えられるものでした。
次第に膝を痛がったり、片足を挙げて3本足で歩くようになることが増えてきます。
その時でさえまだ手術が必須であるような状態ではありません。
しかしだんだんと飼い主さん達が手術の必要性をお考えになる頃、決断の時がやってきます。

ある程度覚悟ができている!
そのような感じを受けながらの診療になります。
レントゲン検査をして脱臼の様子や足の様子を診て手術の方法を検討します。

手術が決まり、その当日から入院していただき、数日で退院です。
この膝蓋骨脱臼の整復手術にはいろいろな方法があります。
このようないろいろな方法がある手術というものはそれぞれ脱臼の状態によって手術方法を選ばなければならないということと、手術方法の選択肢にはこれが最善であるというものが少なく、それぞれの選択肢に利点と欠点があるものが多いと思います。

いろいろと手術をする中で、これが最善であろうという手技が見つかってきたと思っています。その中でもいろいろと状態によって手技を変えていかなければなりません。

整形外科の手術はそのあたりが興味深いところです。
今年も神経外科、整形外科手術に力を入れていきたいと考えております。

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