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鼻先の腫瘍

今年最初の手術は1月4日の診療初日にありました。
暮れから予定していたものでした。
ネコちゃんの鼻先にできた小さな小さな傷のようなものです。
はじめ飼い主さんは壁に鼻をぶつけてケガをしてしまったようだとお考えのようでした。
確かに小さな傷のように見えました。
しかしよく見てみますとそれは傷ではなく、腫瘍の初期の段階でした。


このネコちゃんの飼い主さんとは長いお付き合いがあります。
腎臓の治療のために定期的に来院されます。
大変に仲のよいご夫婦です。
スーパーへのお買い物もよくお二人で行かれるようです。
「まずこの子の好物から探すんですよ。」
スーパーではご自身の物よりもネコちゃんの大好きなものがあるかどうかからお買い物が始まるそうです。

ネコちゃんは18歳。高齢猫ちゃんです。
しかしながら、今回発見した傷に見える鼻先の変化は皮膚がんです。
全身麻酔をして鼻ごと取らなければなりません。

鼻を取ってしまいますので、顔の形が変わります。
飼い主さんには傷にみえる変化は皮膚がんであることや、手術後の予想されることをお話しました。
ご心配はいかばかりは計り知れませんが、笑顔でお任せいただきました。

短時間の手術ではありますが、年齢的なことともともと腎臓の治療で通院中であったことなど考えますと、決してリスクの低い手術ではありませんでした。

手術前に手術に係るスタッフをミーティングを行い、最初から最後までの流れを確認しました。
少し大げさなくらいでしたが、できる準備をしておきたかったことと、できるだけ短時間で行いたかったことがあります。

手術が無事に終わり、見た目には若干の変化がありますが、飼い主さんにお伝えしたよりも変化は大きくなく、かなり元の顔に近かくできたと思います。
事前のミーティングを十分に行っていましたから、手術中はほとんどスタッフ間の会話もなく想定されたとおりに事が運ばれました。

術後のご連絡をお電話でいたしましたが、手術前のお預けの時とは違い、心配そうな声ではありました。
そして今日が退院の日。
しっかりと術後管理ができたと思います。元気になって帰っていきます。

午後には飼い主さんの笑顔に会えると思います。

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