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2012年2月

海外研修2日目

2日目も朝5時30分に起きまして、いろいろと支度をして6時30分にはホテルのフロントでカール先生を待っていますと昨日のオーストラリア人の先生は現れず、僕だけがそのホテルから乗ることになりました。カール先生の車の助手席にはフランスからの参加者の先生乗っています。僕の宿泊先のホテルには僕以外に6名の獣医師が宿泊しているはずです。どうしたのだろうかとちょっと気になってしまいました。

大学に到着し、昨日と同じように用意してあったベーグルの朝食をいただきながら、手術の内容が書かれた資料を読んでいると、オーストラリア人の先生とイタリア人のファビオさんが僕のところにやってきて、昨晩ホテルのダイニングで待っていたのだけど、食事に来なかったね。7時って言っていたのに、と。coldsweats02そんな約束しましたっけ?僕が聞き逃したのかも知れません。残念。すみませんでしたとお詫びをして、今夜のワインパーティーでまたお話ししましょう。と言う事にしました。


さて、研修2日目は一日中手術です。
いくつかの班に分かれて神経外科の手術を行います。
デモンストレーションの後は各自が実際に執刀します。
神経外科とは多くが椎間板ヘルニアです。
まずは日本でおそらくは最も多く行われている胸から腰の椎間板ヘルニアの手術を行いました。
日本で行われている手技とは異なるものです。
僕が通常行うものとももちろん違いますので、その大胆な手技に驚きました。
それを実際にやって行きますと、いろいろと良い点が見えてきます。
イギリス人の講師の先生に質問をしながら、最後まで終了。
大学のスタッフもかなり多くいまして、いったいこの神経外科の研修にはどれほどの人たちが係っているのだろうとか贅沢な環境に感謝でした。

ランチタイムの後はまた他の手術を行います。
次は同じホテルのオーストラリア人の先生とペアです。
今度はかなりお尻に近いところの神経の痛みを訴えるワンコの手術です。
午前中同様にデモンストレーションや打ち合わせの後に実際に僕も手術をします。

オーストラリア人の先生はかなり手慣れていらして、むしろ講師のように僕を指導してくださいました。さらには、「うまく出来ているよ」と他のスタッフにもそのできを紹介してくださり、「彼がやったんだよ」と。
ちょっと嬉しいものですね、こういうのって。

ほぼ一日中手術でした。
そして今夜はカール先生の自宅でワインパーティーです。
みんな一度はホテルに帰り、そこから向かう事になりました。
僕はシンガポールからの参加者の方がレンタカーを持っていたので、乗せてもらう事にしました。
車にはシンガポールからの参加者、スペインから、アメリカから、そして日本からのメンバーが乗り予めもらっていた地図を片手に車を走らせたのですが、なかなか自宅がわかりません。
僕は初日にカール先生に電話をかけていて、番号を知っていましたから、車からかけてナビをしてもらいながらようやく到着しました。

参加者や大学関係者、スタッフの方々が集まっておよそ2時間を楽しみました。
ワインは飲めませんでしたが、ビールなら少しだけと、いただきました。

さて、明日は最終日。
また手術だけの日です。
仕上げをしっかりとして、アイオワまで来たことを意味のあるものにしなければという思いが強くありました。

10時過ぎにまた車でホテルまで。
また明日ということになりました。

海外研修1日目

実はもう研修から帰ってきているのですが、現地で続きを書くことができませんでしたし、自身の記録のためにも記憶が新鮮なうちに残しておこうと考えました。

研修1日目の朝は5時30分に起きました。
時差で体が慣れないなどと言っている場合ではありません。
シャワーや身支度をして6時30分から開いているホテルのダイニングへ行きますと、いろいろと取り揃えてあるビュッフェ形式でした。

シリアルやカリカリのベーコンなど、お代わりをしていただき、いつもはしっかりと食べない朝食をお腹いっぱいに頂いてしまいました。なにせ昨日の夜は、シカゴ空港のスターバックスで買ったサンドイッチの残りでしたから、お腹がすいていました。

7時10分ほど前にフロントに行くと、神経外科のコースを受けにきた人ですかと、気さくな男性に尋ねられ、それがディレクターで獣医外科の世界で有名な先生とわかりました。
もう一人オーストラリアからの参加者のやや高齢と言える先生、僕、そしてディレクターの先生の3名でディレクターの先生の車で大学へ向かいました。
ちなみに、ディレクターの先生はカール先生と言います。
オーストラリアからのその先生は前のブログで書きましたAOコースの会員で偉い方のようでした。
シドニーから来られたようです。

アイオワ州立大学での神経外科コースの初日です。
受付で自分の名前の書かれた封筒を受け取って部屋に入りますと、温かいコーヒーやベーグル、スナックの小袋が自由に取ってもいいですよと置かれています。明日の朝食はホテルではなくこちらで頂くことに決めました。

まず初日は講義のみです。
予定では2日目と3日目に手術があります。
まずは講師の紹介から始まり、今回の参加者がどの国から来ているかも紹介されました。
定員は24名。そのうちアメリカからは4名の参加があり、他は全てアメリカ以外からです。
カナダ、オーストラリア、シンガポール、イタリア、スペイン、イギリス、フランス、など。
そして日本からは僕が一人だけでした。

朝から夕方までずっと講義を聞きました。
全て神経外科です。
特に僕にとって重要なのが椎間板ヘルニアです。
日本では椎間板ヘルニアを起こしやすいミニチュアダックスが多く飼われていますから。
これは首(頸椎)にも起こりますし、背骨の胸の部分(胸椎)や腰の部分(腰椎)、お尻のところ(仙椎)にも起こります。これら全ての椎間板ヘルニアの治療方法も今回のコースの範囲です。

これらの病気の治療方法はもちろんですが、診断の方法や手術における麻酔の方法、そして痛みをいかに取り除くかもテーマになっていました。

昼休みにまわりの方々と挨拶をしたのですが、そこに一人見覚えがある顔がありました。
シカゴの空港のカウンターで何やらいろいろと尋ねていた人です。
しかもその人はホテルまでのシャトルバスも一緒でしたし、朝食ビュッフェの場所にもいた人でした。
もちろん、お互いに同じコースに参加しているとは会場で会うまでわかりませんでした。
彼はイタリア人でファビオさんといいます。
朝食のダイニングで一緒でしたね。カールの車には乗っていませんでしたが、ここまではどうやって来たのですか?と尋ねますと、歩いてきたとのことです。
かなり遠いと思ったけど、どれくらいかかりましたか?と聞きますと、15分くらいだとのこと。とにかく寒かったと体を震わせて答えてくれました。

夕方になり、同じホテルに宿泊している4-5名とホテルに歩いて帰りました。
意外に歩けるものです。
しかし15分では着きませんでしたけど。30分くらい歩いたかも知れません。
でもよい運動です。

ホテルに帰り、みんなにまた明日〜と挨拶をして次の日を迎える事になりました。
あまり話さなかった人もいますが、みんないい人です。

そして明日の夜はカール先生の自宅でワインパーティーがあります。
お酒は飲めませんが、それも楽しみにしています。

海外研修0日目

成田を16日の朝に出発して今日は移動だけの日になりました。
まずはシカゴまで来まして、そこで乗り継いでアイオワ州立大学があるデモインという空港へ。

以前に、骨折治療のいろいろなトレーニングを行うAOという財団のワークショップに出たことがあります。本部はスイスのダボスというところで、ワークショップは海外のいろいろな国で開催されるのですが、日本で行われた時に2回行ったことがあります。
成田で搭乗するときに、偶然にも、そのときに講師をされていた先生をお見かけしました。
どうやら同じシカゴ行きに乗られるようです。

同じ日に、同じ便、そして獣医師。
恐れ入りました。アイオワでは日本人獣医師は僕だけだと思っていましたから、大変に心強く思いました。シカゴに着いたら挨拶することにしました。

飛行機では食事をいろいろと楽しみましたよ。
普段、それほどしっかりと毎食とるわけではないので、結構軽めに済ませることが多いのですが、このように勝手が違うと普段よりも多く食べてしまいがちです。気をつけないといけません。
軽食に頂いたカニのチャウダーがおいしかったです。
そして僕の場合、アルコールはNGですが、特に飛行機では絶対にダメです。

とりあえずシカゴに到着し、例の先生にご挨拶をしました。
先生の方は、ちょっとばかし、キョトン?とされていましたが、AOでお会いして、などお話をする中でわかっていただけたようです。
そして肝心の、「先生もアイオワですか?」の質問に対しては、

いえ、フロリダです。coldsweats02

そして、その先生は他の獣医師の先生と一緒でした。
逆に、アイオワですか、そのワークショップは知らないなあ。他に日本人はいるんですか?と尋ねられ、いえ、多分僕一人です。happy01

そこで先生とはお分かれし、また一人乗り継ぐ小さな小さな飛行機を待つためにターミナルの隅っこの搭乗口まで行きました。
朝食が欲しかったのですが、ベーグルと、スターバックスと、マクドナルドの選択肢しかなく、スターバックスで東京でよく頼むラテを注文。あと、サンドイッチも。普段使いのお店があると安心です。

乗り継ぎ便は完全にアメリカの国内線。
どこにも日本語の表記も案内もアナウンスもありません。
さらには搭乗口でのアナウンスも日本ほど親切なものではありませんでした。

かなり便数の少ないローカルな路線ですので、乗り遅れると明日のワークショプには出られません。
搭乗口のスタッフの方に、ここで待てばいいんですよね、って確認して。

アメリカは飛行機に乗る前の確認のためにベルトをはずしたり、上着や靴を脱がなければならないようで、ちょっと大変です。日本では金属探知のゲートをくぐるだけですが。
日曜日にはアメリカ国内線に2回乗りますから、同じことを2回やらなければならないようです。

ちょっと失敗をしました。
ホテルに着いて、このホテルから大学までは近いのですが、歩ける距離ではありません。
明日の朝に大学まで行くためにタクシーを呼びたいのだけど、どうしたらいいのですかと受付の人に聞きますと、ああ、大学に行く人ですね、ではここに電話してくださいって、個人名らしい名前と電話番号を書いてくれました。

電話をして、ホテルの受付の人から聞いたのですが、タクシー会社ですか?
すると、ワークショップのディレクターです。と。coldsweats01
明日の朝迎えに行きますよ、そのホテルにも他にも参加者が宿泊しているからと。
受付の人は確かに言ってくれたのか、僕が聞き逃したのか。
失礼なことを言ってしまいました。

まあ、いいんです。
印象づけには成功かもしれません。

英語は得意ではありせん。
直接会話するのならまだましですが、電話はちょっと苦手ですね。

明日からワークショップ。
楽しみです。

出国

それはSOPという手術器具を購入したのがきっかけでした。

骨折の手術等を行う整形外科の分野では、最近はロッキングシステムと言われるものがよく使われます。
そして、このシステムを用いた手術器具が数社から販売されていますが、当院で使っているのがシンセス社のLCPというプレートと、orthomed社のSOPという物です。

このSOPを作っている会社はイギリスにあります。
当院もイギリスから購入しています。
数か月前のことです。この会社からアメリカで行われる神経外科のワークショップの案内をもらいました。
当院でも神経外科の手術を行っています。
いろいろと悩んだのですが、最も新しい情報を取り入れる必要があるという結論に達し、参加する事にしました。

今週の17日(金)から19日(日)までアイオワ州立大学で行われます。
そうしていると、今度は別のところから同じアメリカで行われる別のワークショップの案内が届きました。
そこでは膝の手術(TPLO)のワークショップについて書かれています。
しかも、20日(月)です。こちらはネバダ州であるのですが、どうにか強行日程で行けるのではないかと考えました。

どちらもアメリカの獣医師のためのワークショプですので、日本からのツアーは組まれておらず、航空券や宿泊の手配も全て一人で行わなければなりませんでした。

6日間で合計6回も飛行機に乗る事になりました。
帰りもワークショップが終わるとすぐに空港に向かう必要がありますし、計画どおりにうまく行くのだろうかと不安もありますが、期待の方が大きく、国内では決して体験できないことがこの6日間に体験できます。

ちょうど僕がアイオワやネバダにいる間に、看護士もアメリカの別のところに出張しますし、さらに別の看護士が来月またアメリカへ研修に行きます。

スタッフが多い動物病院ではありませんが、今月と来月で3名が偶然にもアメリカに向けて出国します。

みんな無事に帰って来れますように。
実りある旅になりますように。

春はビオラ

昨日は節分、水天宮からは賑やかなかけ声が聞こえてきていました。
そして歌声も。karaoke


前の水曜日に看護士がプランタの植え替えをしてくれました。
天気はよかったのですが、とても寒かった日です。
ホームセンターに土を買いに行ってからの外作業でした。・・ありがとう。

きれいな黄色が春を思わせます。

12020401

ここ数年、春と言えば黄色のビオラです。
今回もいつもお花をお願いしている江東区のお花屋さんに注文して届けていただきました。

12020402

まだまだ寒いですが、日光に映える黄色の花が気持ちを和ませてくれます。

一つ、お知らせです。
2月16日(木)から2月21日(火)までの6日間、外科のワークショップに参加するために院長の園田が不在です。
(→当院、診療スケジュールのページへのリンク)

代わりの獣医師が診療を担当いたします。
手術、その他、通常と変わらず行っております。

今回は神経外科3日間(アイオワ州、米国)と膝の手術1日(ネバダ州、米国)を行います。
特に神経外科(主に椎間板ヘルニアの手術)は当院でも行う事が多くなっている手術です。
皆様のお役に立てますようお時間を頂きます。

前十字靭帯の断裂

寒いですけど、今日は天気がいいですね。sun
空気がキレイというか、とても気持ちのよい日になりました。


1月に後ろの片足を着かないというワンちゃんが来院されました。

よくワンちゃんと一緒に人形町をお散歩されているお父さんで、このワンちゃんも界隈では人気者です。
朝のお散歩もいつも一緒で本当に大切な相棒のようなワンちゃんです。
その子がうまく歩けなくなりました。

いくつかの検査をしますと、膝のスジに異常があることがわかりました。
前十字靭帯と呼ばれる靭帯です。

ヒトでも同じ異常が起こる事があります。
私の知る限りでは、ヒトの場合はいわゆるケガです。
健康な靭帯に強い力がかかって一部だったり全部だったり切れてしまいます。

しかしながら、ワンちゃんの場合は少し異なります。
この靭帯がだんだんと弱くなる体質の子がいます。
普段なら問題ない力でも切れてしまうほどに。
ワンちゃんの場合はもともとはケガではなく変性症だと言われます。
そのような理由から、この症状を示した子は2年以内に40%が逆足も傷めてしまうことがあると言われます。

この症状の治療には何もしないという場合と、手術する場合があります。
小型犬で一部だけが切れている場合は何もしなくても治る事がありますが、治るまで結構な日数がかかります。
小型犬でも完全に切れていたり、ある程度体重があるワンちゃんの場合には、手術が必要です。

また、この手術にはいくつかの方法があります。
いくつかの手術方法があるということは、それぞれに利点と欠点があるということでもあります。
「どのような場合でもこれが最善である!」という方法がない訳です。
(意見が分かれているところです)

今回は手術を行い、関節外法の一つであるラテラルスーチャーと呼ばれる方法をつかうことにしました。

朝はお父さんと、そして昼間はお母さんともよくお散歩をしていたワンちゃんです。
ちょうど1年前にお父さんの家族はこのワンちゃんだけになりました。
ワンちゃんは膝の手術の後で少しだけ入院をしなければなりませんでした。
お父さんはちょうど1年前のことを思い出される頃にお一人です。

不安だけではないお気持ちを思うと、せめて毎日ご面会されるとよいだろうと思いまして、お勧めしました。
ご遠慮からか1日おきに来られました。

それから数週間。
少しずつですがお散歩ができるようになりました。
またお父さんのお散歩のお供ができるようになりました。confident

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