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2012年5月

歯石

5月も最終日ですね。
意外にも涼しい日が続きました。


最近、口腔処置をすることが増えています。
主な目的は歯周病予防と治療です。
口腔処置で行う主なことは歯石を取り除くことですが、これだけではありません。

数日前に口腔処置を行ったワンちゃんがいます。
とても人なつっこくて、人が大好きな小型犬です。
おうちではお父さんといつも一緒に寝ているそうですが、口の臭いが気になるとのことでした。
かわいいのだけれども、近くに寄ってこられると臭いがきになってしまう。
そのようなことをお話しくださいました。

見てみますと結構歯石がついていますし、口の中のほっぺたにも赤い炎症が起こっています。
まずは歯石をしっかりと取り除いて、口の中の環境をよくする必要がありました。

歯石は超音波を使った器械ではがします。
削るというよりも超音波の振動ではがし取るイメージでしょうか。
ヒトの歯石取りと同じ器械を使います。
特に歯と歯茎の間が大切です。

口の中を消毒して、歯石を取り除き、その後に1本1本丁寧にまた別の器械を使って磨きます。
ポリッシングという作業です。
すっかりときれいになりますと、その場でほぼ臭いはなくなります。
口臭のおよそ80%が口の中の臭いだとされますし、歯石を取り除くとかなり効果的です。

飼い主さんは歯石を取る前の歯の様子を院内で写真に納めていらっしゃいました。
そしてお迎えに来られたときも写真撮影。
処置前と処置後。
とても驚いていらっしゃいましたよ。

お父さんととても仲良しの子。
これからは爽やかな息でもっともっと接近できますよ。
でも、あまりお父さんのお酒のおつまみをねだってはいけませんよ。
ちょっと体型も気になるワンちゃんでした。coldsweats01

高齢ワンちゃんの麻酔

やや肌寒い日もありますが、さわやかな五月晴れの日が多くなりましたね。sun
明日は金環日食が見られると良いのですが、曇りの予報。
どうなりますか。

先日のことですが、ワンちゃんの飼い主さんがご相談だけにいらっしゃいました。
はじめてのご来院で、ワンちゃんを実際に見たことはありませんでした。
腰のところに大きなできものがあり、毎日消毒をしているとのことでした。
高齢の大型犬です。
かかりつけの先生は麻酔をかけられる年齢ではないから、このまま消毒を続けましょうとのことだったようです。

きっとお困りだったのでしょう。
近くの公園をお散歩中に出会われた他のワンちゃんの飼い主さんにご相談をされたようでした。
そしてうちの動物病院のことをお知りになったとのことでした。

実際のワンちゃんを診ずに、お話を聞いただけで全てを決めることはできませんでしたが、手術で取るのが最もよいだろうと考えました。
そのできものはこれからも大きくなるでしょうし、ワンちゃんも高齢とはいえ、まだまだ長く飼い主さんと一緒にいられそうでした。
そこで毎日消毒。
難しいことだと思います。
既に飼い主さんはお疲れのように見えました。

診察の日を決めて来院いただきました。
はじめにご相談を頂いた一番大きなできものだけではなく、実は他にも気になることがあるとのことで、これとあれと、などなど体の表面だけのことですが、いくつかのできものを診せていただきました。

それらの中には取る必要のないものもありますし、できれば取ったよいものもあります。
もともと麻酔のリスクで手術ができないと判断された子ですから、ある程度の優先順位や必須か選択可能かの判断が必要でした。

もっともお困りのできものは最優先です。
耳の中やお腹にも今後問題になりそうなできものもありますから、それも手術で取り除くことにしました。

慎重に麻酔をはじめ、安定したところで手術開始です。
優しい麻酔ですので、全く問題なく予定の手術ができました。
特別に変わったこともなく。

ワンちゃんは手術が終わった後は少し興奮して、とても元気でしたが、その後はゆっくりと眠ってしまいました。そこはやはり高齢犬ですので。confident

翌日のお迎えではすっかりといつもの様子に戻っていました。
飼い主さんはお帰りになった後でとても元気な様子が嬉しいとお電話をいただきました。

これで毎日の消毒は必要なくなりましたし、手術のあとも綺麗に治るはずです。
飼い主さんの笑顔がとても印象的です。clover

小さなワンちゃんの骨折

連休が終わり、天気が良い日が増えてきましたね。
若葉の緑がきれいな季節になりました。

当院の入り口にあじさいの鉢が3つあります。
去年の梅雨時期にお花屋さんが仕入れて下さった、ちょっとめずらしいあじさいです。
3鉢ともそれぞれ違う形の花が咲きます。

去年きれいに咲き、冬の間は枯れ木になっていました。
今年咲いてくれるのだろうかと思っていましたら、春先から鮮やかな緑の葉が増え始めまして、今朝ツボミのようなものを発見しましたよ。

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あじさいは花ではないとのことで、まさに「つぼみのような」ものですが。
綺麗に咲いて欲しいものです。confident

そして柴子と。

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今の柴子はカーネーションの花束を持っていますよ。

先日、とても小さな子が腕を負傷したとのことで来院されました。
飼い主さまがお留守のときに起こったできごとのようです。

おそらくは飼い主さまも検査前からおわかりだったと思われますが、骨折でした。
体重が1.2kg。折れているところの骨の太さも5mmほどです。
治療がなかなか難しいとされる、いわゆるトイ犬種の骨折です。

このような骨折の場合には、普通僕はプレート固定を行います。
プレートもそれを留めるネジも既製品です。
骨の太さに対して使えるネジの大きさが決められています。
この子の場合は骨の太さが5mmほど。
これに使えるネジは一番小さなサイズですが、それでも規定からみますとギリギリです。

もしこれを使わないとすると、別の手術手技で行う必要がありますが、そうなりますとあまりよい成績が期待できないでしょう。

きっちりと行えば全く問題なしと考えまして、手術準備を行いました。
飼い主さまもとてもご心配だったと思います。
小さな子の骨折の手術方法について、ご自身でもいろいろと情報を集めていらっしゃって、小さな子を多く育ててこられたブリーダーさんからもお話を聞かれたようでした。

手術は特別変わったこともなく、順調に進めることができました。
このような小さな子は手術の後うまく骨がくっついていかないことがあるとされます。
骨折の手術を多く行っている海外の先生も、注意が必要だと言われることがある手術です。

また、仕上がりの本当の結果は、時間がある程度経たないとわかりません。
しっかりと観察を続けていくことにしています。

まずここまでの経過は順調です。
すでに走り回っているようですので、あまり心配はしていませんが、このようなときこそ慎重になりたいと思っています。clover

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