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2012年9月

10月4日まで

少し寒いくらいになりましたね。

10月4日(木)まで、院長が留守をします。
その間も水曜日以外は診療を行っております。
院長は5日(金)の朝の診療から担当を再開させていただきます。

今回はアメリカのネバダ州で行われます、外科のワークショップです。
留守中皆様にはご迷惑をおかけいたしませが、有意義な研修にしてよりよい獣医療をご提供できますようにいたします。

そこで得られました新しい治療につきましては、このブログでご紹介させていただきますね。

小学校を訪問しましたよ

秋晴れで気持ちの良い日ですね。maple

今日は水曜日の休診日です。
近くにあります小学校で行われました「動物ふれあい教室」に、少しばかりお手伝いに伺いました。
小学1年生と2年生にうさぎとチャボを抱っこしてもらいました。
はじめは怖がる子もいましたけれども、最終的にはみんなが膝の上で抱っこして「よしよし」していました。

先生のお話ですと、あるクラスで犬を飼っている子は1人だけということでした。
きっと犬を飼いたい、一緒に生活をしたい子も多くいると思います。
ご両親のお仕事のことや住宅事情などで飼いたいけれども飼えないのではないだろうかと思いました。

お子さん達にとって、どうぶつと触れあうことは必ずよい結果に結びつくと考えています。
ものを話さないどうぶつのことを推察したり、代わりに考えてみたり、代弁したり。
そうすることが友達や周りの人々のことを考えることにも繋がるのだろうと思います。
人が生きる世界では人との関わりがとても大切ですし、自身も大切にして欲しいとも思うだろうと考えます。

僕は教育のことはほとんどわかりませんが、どうぶつが人の心を感じ取ることは日々に仕事の中で実感します。それはぼんやりと、何となくといった程度かも知れません。
どうぶつ達はこちらの心の裡を繊細に感じ取ってコミュニケーションをとっています。手段はそれだけですので、そこに集中します。
人は言葉をもちますからお互いにコミュニケーションを取るときに毎回そこまでの集中力は必要ないと思いますし、それがどうぶつとの違いかも知れません。

まあ、あまり難しいことを考えなくても、子供達が楽しそうにチャボやうさぎと触れあっている姿が嬉しいものでした。
このようなお手伝いをさせていただけたことも貴重な体験となりました。

来週の秋分の日は、

来週の秋分の日は午前中だけの診療受付を致します。

9月21日(金) 通常どおり受付 9時から12時、5時から8時
9月22日(土) 午前診療    9時から12時、午後休診
9月23日(日) 通常どおり受付 9時から12時、5時から8時
9月24日(月) 通常どおり受付 9時から12時、5時から8時

そして、今月末9月30日(日)から10月5日(金)まで留守をします。
代わりの獣医師による診療を行います。

今回はネバダ州で行われます、整形外科の手術のワークショップです。
2日間骨折の手術を行い、さらに2日間膝の靱帯を痛めたときの手術を行います。
どちらも大変に興味がありますが、アメリカまで行かなければ受講できないのは辛いものです。

しかしながら、行くたびに手術に対する向き合い方が変わりますし、新しい技術を習得することができますから、情報のアップデートを含めてとてもやりがいのある研修旅行です。

今回は9月29日(土)は夜の9時頃まで診療をしてから日付が変わった30日(日)の深夜0時過ぎに出発して、10月5日(金)の午前5時に東京着の飛行機で帰ってきまして、そのまま朝9時からの診療に出る予定です。

海外研修といいましても、また日本からの参加者は僕だけだと思います。
あちらで他の国の方々と交流ができるとそれもまた楽しみです。

皆様には何かとご迷惑をおかけ致します。
すみません。

とうとう -ネコちゃんの中足骨の骨折-

今日は夏らしいですね。
お盆の頃に購入したサングラスが役に立っていますよ。sun


「とうとうやってしまいました」とご連絡をいただいたのが、とても元気なネコちゃんのママ。
2階をうまく抜け出してしまって1階までジャンプと言いますか、落下といいますか、気がついた時には1階にいたのだそうです。
日頃からとてもこのことに注意されていらっしゃいましたから、とても残念そうでた。
実はネコちゃんが行かないはずの2階のおばあちゃんのお部屋。ちょっとのスキを見てそのからお出かけしようとしたようです。

診察室ではある程度普通に歩きますから、きっと大丈夫ですねって診察台にあげて。
足先を触ると違和感があり、ネコちゃんもニャーと一言。
X線検査をしますね、と検査を進めますと、骨折が見つかりました。
いわゆる足の甲の骨(中足骨)が1本。

いくつかの治療の選択肢をお話ししました。
最も確実で、短期間に治る方法。
手術をして固定する方法です。
ここの骨は放置していてもよく治りますが、治るまでの間は固定をしておかなければなりませんし、おおよそ2-3か月間はかかりそうです。
しかもとても活発なネコちゃん。
2-3か月間の安静は受け入れてもらえそうにありません。

当然、飼主さんはネコちゃんのことを熟知されていますから、手術以外の選択はなかったようです。
早速翌日に手術をすることにしました。

通常ここの手術は1本のキルシュナーワイヤーと呼ばれる細いピンを使います。
骨の中にこのキルシュナーワイヤーを入れて固定するのですが、ネコちゃんの動きから、もっと確実な骨プレートと呼ばれる比較的大きな骨を固定する器具を使う事にしました。

使うプレートは英国から輸入したもので、日本ではあまり使われてはいないと思います。
しかしながら、ネコちゃんの骨は結構欠けやすく、そしてこの中足骨はもともとキルシュナーワイヤーを用いる事がほとんど。つまりは、プレートを使うという事はとても慎重な操作が必要です。
プレートをスクリューと呼ばれるネジで足の甲の骨に固定します。
このスクリューもちょっと専門的な話ですが、セルフタッピングスクリューと呼ばれる物で、特にこのような手術の時は便利です。

慎重に慎重に、小さな骨に傷がつかないように、割れてしまわないように気をつけながら、力加減を調整しながら手術を進めました。

仕上がりを再度X線検査で確認しました。
これで不自由な時間は最小限で済むと思います。

ママにもおばあちゃんにも早く固定をはずして自由に走り回る姿を見て欲しい物です。
しかしながら、実はもっと完治を心待ちにしている方があります。
パパとお兄ちゃんです。

まだ足には固定器具が着いています。
早くに取れますように。
あと1週間ほどで取れますよ。

内緒のご報告

昨晩は風があって涼しい夜でしたね。まだまだ日中は夏の日差しですけどね。
風に吹かれながらいろいろと考えたり、日々の反省やこれからの希望や。
久しぶりに清洲橋の上で大切な時間でした。


夜に1本のお電話をいただきました。
「内緒のご報告」でした。

椎間板ヘルニアの手術をした子がいます。
はじめて会った時は後ろ足が麻痺して歩けないでいました。

通常は状態を見ながら早急に手術すべきだった子でしたが、通われていたかかりつけの動物病院は手術を行わないところで、うちにご相談にいらっしゃいました。
症状がみられてから来院されるまでにおおよそ1か月ほどかかっていました。
その間はかかりつけの動物病院でお薬をつかった治療を継続中ではありましたが、期待する改善が見られませんでした。

来院後、すぐにMRIの検査を予約し、さらに次の日には手術を行いました。
この手術は症状が見られてから手術までが早い方が成績が良いものなのですが、今回は日にちが経っています。しかしながら、飼主さんは針治療もお考えでしたから、それをされるならまずは手術をするのがよいというお話になりました。


手術は無事に終わりましたが、麻痺は相変わらず残っていました。
前足で動く事はできますが、後ろ足はだらりとのびています。
しかしながら健気な目をして食欲も旺盛です。
立ち上がる事ができたらいいのに。

入院中もその足は動きませんでした。

退院の日を迎えて、しばらくは定期的な診察を受けに来院していただいています。
ある時から静止したまま立つことができるようになりました。
数秒のほんの少しの間だけです。
よろっとしてお尻を床についてしまいます。
飼主さんには理学療法の方法をお話しして、ご自宅でリハビリをしていただいておりました。

そのような中、「内緒のご報告」をいただく事になります。

それは「少しですが、歩けるんです!!」
そのようなお電話でした。

なぜ内緒かといいますと。

歩けた!!とお父さんともに喜ばれたのだそうです。
先生に報告する。そのようにお母さんが言われますと、まだしっかりと歩けた訳ではないのだから言わない方がいいと止められたのだそうです。
しかしながら、ご報告をしたかったお母さんは、お父さんとワンちゃんがお散歩に行かれている時にこっそりと「内緒のご報告」をくださいました。

僕が察しますに、やはりちょっと立てたとは思うのですが、わずかな時間だったのではないかと言う事です。もしかすると数秒だけかも知れません。

しかしながら、嬉しかったのは、お母さんがとても明るい声でお電話をくださったことです。

このまま生涯歩けないかもしれないと重い表情で辛い時期を過ごして来られました。
消極的なことばかりが頭に過り、前向きなことを考える事がとても難しかった時期がありました。
そのお母さんがとても明るい声でお電話をくださったことは、それだけでとても嬉しくなりました。

このまま普通に歩く事はできないかもしれない。
けれども、それでもいいんです。
そのようなこともお話くださいました。

きっとわずかな改善点。
それでもこれほど喜んでいらっしゃる。
きっと、ワンちゃんは苦しい表情のお母さんよりも、こんなに明るいお母さんと一緒にいた方が元気が出ると思います。

また診察に伺いますね。
まるで嬉しい発表を心待ちにする、そのような気持ちになりました。
どれくらい歩けるだろうか。
あまり期待せずに次の来院日を待ちます。
きっと現状よりもお母さんの嬉しさが先行していることはなんとなく感じていますから。
それでもいいんです。
みんなが最善を尽くしたと思います。
あとはゆっくりと時間をかけて。

内緒のご報告はこれまでに2回いただきました。
次の診察が本当に楽しみです。

シンガポールから

今日は激しい雨が降りましたね。
にわか雨。rainでも、その後には晴れ渡ったり、そしてまた曇ったり。

9月になると何だか秋の気配を感じます。
まだまだ暑いですけどね。


昨日の午後のお話です。
シンガポールから国際電話をいただきました。
ご主人のお仕事の関係で、まだ小さなお子さんとお引っ越しされてからもう1年くらいになりますでしょうかね。
ワンちゃんの飼主さんからです。
お薬の件でした。
もうかなりお会いしていませんが、過ぎ流れて行った時間を感じる事なくこれまでと同じようにお話してしまいました。飼主さんもいつもの元気なお声でした。
ワンちゃんも、そしてご家族の皆さんもお元気とのことで、その後メールでワンちゃんの写真を送っていただきました。

はっきりと伺ったわけではないのですが、シンガポールでは動物病院には行かれてはないご様子でした。そう言えば、今年2月にアイオワ州立大学で神経外科のワークショップに参加したときのメンバーにシンガポールの獣医さんがいらっしゃって、シンガポールでも大きな動物病院でお仕事をされているとのことでしたので、今回お電話をいただいた飼主さんにご紹介をしました。

その獣医さんはシンガポールでお仕事をされていますが、大学はオーストラリアで出られたようで、外科を専門にされています。あまり外科でお世話になることはないと願いたいところですが、何かしら知っている先生ですと心強いと思いました。

その先生のお名前や連絡先をワークショプの後にいただいた名簿で確認しながら、半年ほど前の出来事を懐かしく思い出していました。

そうして夜に休む直前くらいのことです。
メールが届きました。

アイオワ州立大学から来年の神経外科の案内です。
偶然でした。
また来年も、今年と同じ3日間の集中的なもの。
今回の案内で知ったのですが、次のものが第5回のようです。
と、言う事は、僕が参加したのは第4回。

アイオワ州立大学は本当に田舎にあります。
シカゴからびっくりするくらいの小さな飛行機に乗り換えて、さらに空港からバスで1時間ほどいったところにある大学です。
ホテルも広大な土地にぽつりとありますから、街で買い物をすることもなく、ホテルと大学の往復だけで過ごしたところです。

うちの動物病院では神経外科の手術はよく行う方かも知れません。
とても慎重に行う手術ですが、椎間板ヘルニアで歩けなかった子が歩けるようになりますから、とてもやりがいのあるものです。

できるからそれで十分だとは思いません。
新しい事を知って、突然に歩けなくなった子を持つ飼主さんの期待に懸命に応えるためには、もっともとできるようになりたいと思っていますし、これはそれなりの準備だと考えています。

来年のワークショップも申し込みました。
定員24名。
世界あちらこちらから集まってきます。
まだ参加できるかの返事はきませんが、おそらくは大丈夫だと思っています。

週明けにきっと返事がくるはずです。

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