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2012年11月

次の日曜日は、

今年は「秋」があったのでしょうか。

夏が終わると、急速に冬に向かった気がします。

次の日曜日、11月11日は午前中だけ院長がおりません。

午前中だけは代わりの獣医師が担当させていただきます。

午後の診療は通常どおりです。
外科のセミナーに参加して参ります。
ご迷惑をおかけいたします。

今回もそうなのですが、セミナーに参加するのは目的の他に、いろいろな思い入れがあることがほとんどです。

先に参加しましたアメリカでのセミナーもそうです。
一つのエピソードがあります。

数年前の冬に足を痛めた大型のワンコがいました。
ちょうど僕がオーストラリアのセミナーに行っているときでした。
5日間ほど病院を離れましたが、そのときに来院されました。
代わりの獣医師が診療を担当し、オーストラリアの僕に連絡をくれました。
前十字靱帯を傷めているというのが診断でした。
前十字靱帯の損傷は特に大型犬ではみますが、小型犬では大型犬ほど頻繁に見ることはありません。また小型犬では痛みを取るだけの治療で治ることもあります。大きな手術が必要ないことが多いのです。
しかし、今回は大型犬ですし運動量もありますから、小型犬のような方法では治すことはできないと考えました。
すぐにこのような膝の治療を行っているどうぶつ病院を紹介することにしました。
手術が必要だと考え方らですが、飼い主さんは「先生のことろではできないの?」と聞かれました。
特別な器械と特別な器具、そして特別な技術が必要な手術です。
うちではまだ準備がありませんでした。
整形外科も腹部外科も神経外科も眼科手術も循環器の手術もというすべての手術ができるように準備をすることは一般の動物病院では現実的なことではありません。
おそらくは大学病院でも難しいことかも知れません。
しかしながら、これまで当院をご利用なのに、突然他のどうぶつ病院に行ってくださいというのは、飼い主さんがどれほどご心配なさるかもかんがえなければなりません。
特別な設備があり、手術の数も多いので、僕としては安心していただけると考えましたが、必ずしもそうではありませんでした。
おそらくは飼い主さんのご期待も大きかったと思います。
それからです。
年間にどれくらい大型犬の前十字靱帯の手術をするかはわかりませんが、その手術の用意をしておこうと考えるようになったのは。
前十字靱帯の損傷は、片足を痛めたら2年以内にもう片足も痛める可能性が40%あるとされます。
飼い主さんは、次に手術が必要になったら、先生にお願いしますと言われました。
僕もわかりましたと約束をしましたし、手術の必要がなければよいと願う一方で、もし必要なら当院でできるようにしようと考えました。
それが日本やアメリカでトレーニングに参加したり、設備の充実をはかるようになった理由です。
神経外科にもそのような思い入れがあり、一人で出かけていって、海外の先生達の中で汗をかいています。
備えあれば憂いなしというのは簡単にはいかないものですが、努力する価値は大いにあると考えています。

研修最終日-5-

すっかりと続きを書くのが遅くなってしまいました。

いつもまとまった時間が取れずにアップロードせずに保存、保存、と繰り返すうちに記事内容の推敲もしながら、最終的な更新が今日になってしまいました。
膝の前十字靱帯の手術は、自身の情報もかなり更新され、手技についても格段に進歩できたと思っています。そして次の内容は骨折のときに使うプレートと呼ばれる器具です。
骨折のときに使うプレートには本当に様々なものがありますが、現在はロッキングプレートと呼ばれる物が主流です。そのロッキングプレートにもいろいろな種類がありまして、今回はその中のひとつであるALPSと呼ばれるものを扱います。
実際に骨折をした犬の治療です。
レントゲン検査の結果を見ながら治療計画を立てます。僕のペアは若いアメリカ人の外科の専門医です。ラスベガスのこの研修に来る前にはカルフォルニアのサンディエゴというところで別の研修に参加したばかりだとのことでした。
はじめのワンちゃんはパートナーの担当でした。
治療方法も二人の意見が一致し、僕は助手をしました。
次は僕の番で、基本的に治療方法には僕の治療計画が採用されましたが、途中手術をやりやすくするための追加手技を提案したら、「まあ、やってみようか」と、興味をもって手伝ってくれました。 
いろいろな国の獣医師達と知り合うことができました。
特別に奥様が日本人でオーストラリアで獣医師をしているという先生もいました。
快くメールアドレスを交換でき、さらには奥様への連絡もできるようにしてくれたので、オーストラリアの事情を聞くこともできそうです。
次は来年の2月。
神経外科の新しいことをまた学ばなければなりません。

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