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2013年7月

尿道閉塞 -ネコちゃん-

暑い日が続きますね。
ついつい冷たい物に手を出してしまいます。

最近は男の子の膀胱結石の手術が続きました。

ネコちゃんが来院しました。
小さな石がオシッコの出口から詰まりはじめて、膀胱近くまでカチカチになっていました。
普通はこのようなとき、小さな管を出口の先端から膀胱まで入れて、オシッコを出すのですが、この子の場合はそれができません。
詰まったものは膀胱結石や細かな結晶物ですが、それがとても硬く大きなことと、尿道がとても細いのが原因でした。

こうなりますと、手術が必要です。
膀胱から出口までは尿道があるわけですが、この尿道は出口に向かうに従ってだんだんと細くなります。
そのために膀胱でできた細かな石や砂が出口に向かって一気に流れてしまうと全くオシッコが出ないくらいに詰まってしまうということが起こります。
その、まだ比較的太い尿道のところで切断して、そこから尿が出るようにするという手術があります。
会陰尿道瘻形成術と呼ばれる手術です。
いくつかの合併症の危険がありますが、うまく回復するとその後も快適に過ごすことができます。

飼い主さんは実は他の動物病院に行かれ、あまりよくならないとのことで当院に来院されました。
このネコちゃんは当院への来院ははじめてでしたが、この飼い主さんは以前大きなワンコを飼われていまして、そのときに診察を担当させていただきました。

お引っ越しにともない、最近はお目にかかることがなくなっていました。
それまで病気をすることなく過ごせていたネコちゃんの突然の発症に驚かれて、とてもご心配されていました。
はじめのお電話は深夜に近い時間でした。
一応近くの動物病院で治療を受けられたとのことでしたが、どうも不安は解消されてはいないようでした。

明日朝に一番で行きます!そう言われて翌日の診察になりました。
診てみますと、すでに膀胱はオシッコでいっぱいで、普通ならば弾力のある膀胱もカチカチでまるで石を触っているかのようでした。
すぐにつまりを解除しなければ命に関わります。
おそらくは急性腎不全にもなっているはずです。

まずは通常用いる手法で尿道の詰まりを解除することを試みましたが、今回はその方法では解決しませんでした。
点滴を続けながら、手術をすることを決め、会陰尿道瘻形成術を行いました。

尿道の結構太いところでも砂や石がカチカチに詰まっていまして、これでは普通の方法では詰まりを解除できるはずがないと納得の状況でした。

新しくできた尿道の出口はかなり太い管がしっかりと入るくらいですので、ある程度の大きさの石でも出ていくだろうと思います。
しばらくは入院管理で様子を見なければなりませんが、食欲も戻り、ご機嫌もよくなりました。

飼い主さんも命の危険を考えなければならないときがありましたが、まずはその状況からは脱していますので、安心していだけたようです。
おおよそ2週間。しっかりと治して快適生活が送れますように。

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