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2014年5月

寝不足、仕事が手につかず -犬の膵炎-

新緑の季節ですが、最近はあまり外にでることができずにいます。
外来と手術で連日ほとんどの時間を院内で過ごしていますbud

先週末のことです。
もともと保護犬だった子を引き取られた方が来院されました。
食べては吐き、飲んでも吐き、おしりからは血液で。
夜中ずっと症状が治まらずに飼い主さんも寝不足だったようです。

ワンコも飼い主さんもとても疲れた目でした。
診察の後でまずはいくつか検査をしました。
血液検査でいろいろな異常がみられたのですが、診断名は膵炎です。

単純に膵臓に関係する酵素が正常値を大きく外れて高かったことと、症状が一致することでの診断です。

入院管理をすることにしました。
膵炎は生命の危険をともなう病気です。
しっかりと治療できる場合もありますが、ときには治療に反応しないこともあります。

血管から点滴をはじめ、吐き気や血便に対する薬を使いました。
入院してすぐにはいろいろな症状がまだ続いていました。
次ぎの日の朝にもまだ吐き気が完全には治まっていません。

飼い主さんにワンコの様子をお電話したところ、とても仕事が手につかないでいました。というお話でした。
インターネットには犬の膵炎の情報があるらしいのですが、僕が想像するに、きっといろいろな悲劇が書かれているのではないでしょうか。

僕は情報収集のためにインターネットを使うことはほとんどありません。
重要なことであればあるだけ使わないように、あるいはその情報に左右されないようにしています。
ニュースくらいの読み物には適しているかもしれませんが、大切なことは誰が書いた物かがわかり、それがどの程度信頼できるかが大切だと思っています。

ご報告した内容は入院直後のいろいろな様子と今朝のできごとです。
安定しているとは言えないまでも、少なくとも悪くはなく、症状は改善に向かいつつあることをお伝えしました。

飼い主さんとはお電話でお話をしていましたが、その向こうで笑顔でいらっしゃることがわかりっました。
まだ安心するには早いのですが、客観的な事実と僕の主観的な評価をお伝えし、できるだけ安心していただけるようにと思いました。

入院してから数日が経ちました。
昨日の朝に一度だけ吐いてしまいましたが、それからは安定しています。
お散歩にも出られるようになり、歩く早さも早くなってきました。

飼い主さんはご面会の時にもとてもうれしそうな笑顔でワンコと接していらっしゃいます。

飼い主さんに安心をご提供できればといつも考えますが、当然ながら重い症状からしっかりと回復することで得られる安心が一番大きいですね。

女性の独り暮らし。
しっかりと治るところまでは入院希望とのことでした。
あと数日でしょうか。
週末までには帰ることができるだろうと予想しています。

今朝から水は自由に飲めるようになりました。
これまで点滴だけでしたが、そのためかとてもおいしそうに飲んでいましたよhappy01

きっと完全に治るだろうと思います。
犬の膵炎の場合にはなかなか完治しなかったり、その後もいろいろと症状が残ったりする子もある中で、急速に回復に向かったこの子の生命力でしょう。

もう少しだよ。
週末はお家で過ごせるといいね。

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