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犬猫の診療という仕事 -1-

梅雨明けが待ち遠しいですね。
例年ですと7月20日ごろが関東地方の梅雨明けのようです。
そして昨年は7月6日ごろに梅雨が明けたとのことでした。
今年はどうなるのでしょうか。

この仕事をしていますと、動物達のことだけではなく、そのご家族の皆様のことを知る機会も多くあります。

お一人でワンちゃんといらっしゃることもありますし、ご夫婦で、そしてご家族で、また親子で来院されることもあります。

あるご家庭では猫ちゃんを飼われています。
おとなしくてかわいい、ショートヘアーの猫ちゃんです。
その猫ちゃんの診療にお母さんと小さなお子さんといらっしゃいました。
お子さんが小学校の学童についてのお話をされ、学童というところをあまり知らなかった私に楽しそうに教えてくれた、そんなことがありました。
レギンスにTシャツ姿の小学生はお母さんと同じように猫ちゃんをとてもかわいがる子でした。

お母さんもお仕事がお忙しいようで、少しばかり雑談の中でお仕事のお話を聞かせて頂く機会もありました。

そしてあるとき、猫ちゃんの皮膚に皮膚糸状菌症というものが起こり、薬で治療しましょうということになりました。
このような場合にある程度長めにお薬を飲ませます。
そして皮膚の病変がなくなったところで、もう少しだけ飲んでもらって終了です。

お母さんが最後の確認は往診を依頼されました。
猫ちゃんは病院ではとてもおとなしいのですが、多くの猫ちゃんと同様にお家を出ることが苦手のようです。
治療や検査ではなく、もうお薬を止めても良いかという診察だけでしたので、往診はよい選択だったと思います。

ご自宅に伺って猫ちゃんを診察し、その日の往診は終わりました。
往診に伺うと、猫ちゃんがどのような環境で生活をしているかがよくわかりますし、そして、このご家族が来院されるときにはこのくらいの距離を来てくださっているのだということも体験します。

その日はお母さんだけが対応してくださいました。
後日、お薬を受け取りにお母さんが来院され、娘は自分の部屋で勉強中だったんですよとお話くださいました。
しばらくお見かけしていませんね、と返しますと、もう私よりも背が高くなって。と。coldsweats02

確かにここ数年お見かけしていませんでしたが、もうそんなに。
年月は有情も無情にも流れていくのでしょうから、小学生がいつまでも小学生でいるわけはなく、もう高校生になられたということでした。

当然のことですが、特にお子さんの成長には驚くことがあります。
猫ちゃんは飲み薬だけでちゃんと皮膚病が治り、元気にしています。

犬猫の診療という仕事をしていますと、病気だけに注目すればよいということはないと思っています。
動物達がどのような環境で生活をしているか、お家の方はどのようなお考えをお持ちか、ご両親がお子さまにどのように接していらっしゃるか、などなどを知る機会が多くあります。

このようなことは無機質な問診票で知る訳ではなく、また好奇心で聞き出すようなものでもなく、一対一の信頼関係によって長いおつきあいのなかで少しずつ伺い知るものだと思います。

この仕事は治療対象は動物達ですが、彼らの診療の中で、ご家族の方々に気持ちでお応えする、そのような一面もあるのだろうと考えています。

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