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前を向いて

久しぶりの雪でしたが、電車の遅延は少なかったようですね。
動物看護師の皆も少し早めに出勤してくれまして助かりました。


11歳のワンコの手術をしました。
お家に迎えられて間もない仔犬のころからずっと診ていたワンちゃんです。

ほぼ毎月のように来院されていましたが、その都度内科検診のみで血液検査をはじめとする健康診断を行ったことがなかったので、お勧めしてみました。

すると、脾臓に丸いコブがあることがわかりました。

これまで毎回いつも楽しそうに、そして飼主さんはお忙しいところを毎月予防や内科検診で来院されていましたので、その顔が浮かび、もう少し早くにおすすめしておくべきだったと辛い気持ちになりました。

おそらくは飼主さんも僕も、その必要性はわかってはいながらも、機会がなかったといいますか、きっかけがなかったと言いますか。
反省点としてはできるだけ多くの方に健康診断を受けていただくのがよいということです。特に6歳を過ぎたら。

このような場合、後ろを見て振り返ることは大切なことだと考えています。
それでも、後ろばかりを見ていてもいけませんので、懸命に前を向くようにしています。

飼主さんはこのワンコを飼われてとてもとてもかわいがっていらっしゃって、毎回少しずつではありますが、そのときどきにご心配なことをお話くださっていました。

健康診断の中でお腹の超音波検査をしたところ、脾臓にコブがあることがわかり、さらに詳しい検査と治療をかねて、脾臓を取る手術をお勧め致しました。
待ってみてもよい状況は期待が薄いですので、できるだけ早めに摘出することにしました。

飼主さんの心配はとても大きくて、いつもは感情的には同じに見えるところですが、今回はさすがに同様されています。当然のことですよね。

手術の前の日には、お電話をいただき、前日の注意点や食事についてをお話いたしました。

手術を始めました。
はじめは血管確保といいまして点滴の準備です。
その後、ゆっくりと点滴をはじめていくつかの注射をします。
最後に麻酔導入薬というものを注射してだんだんと眠りにつきます。

ワンちゃんは少なめの麻酔導入薬で眠りに入り、手術ができるところまで麻酔がかかりました。
皮膚切開をして脾臓を見てみますと、超音波で見たときを同じ様子でおなかの左側に大きなコブをつけた脾臓が見えました。

脾臓には多くの血液がたまっていますので、手術中に傷をすけてしまいますと、と手も危険な状況になります。
ゆっくりとゆっくりと脾臓を体の外に持ってきて、ここからが手術です。

脾臓につながる血管を一つずつ丁寧に処理して出血がないようにします。
最終的にはほとんど出血なしで手術を終わらせることができました。

飼い主さんは、当日は会わない方がいいですよね、興奮させてしまうといねませんしね、と面会はしない予定でしたが、お電話口ではとても会いたいのだという印象を持ちました。

興奮はこちらで判断して面会を中断してもらうかも知れませんが、よろしければ面会にいらしてください。
そのようにお伝えすると、とても喜んで面会に来られました。
幸いに手術後のワンちゃんも安定していましたから、はじめの予定よりも長めに面会してもらうことができました。

週末はお家で様子をみることができるということで、今日の土曜日に退院です。
週末は水入らずでゆっくりとできるといいですねconfident

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