« 2015年11月 | トップページ | 2016年2月 »

2016年1月

受付が明るくなりましたよ。

昨日の雨は冷たい雨でしたね。
今日の予報は晴れsun
気温も少し上がるといいのですが。

昨日、隣のおそば屋さんで温かいおそばをいただいたときのことです。
おそば屋さんに、「先生のところ、明るくなりましたね」って言われました。
前の27日の水曜日に、うちの動物病院を作ってくださった工務店さんに工事をしていただきまして、院内の照明が全てLEDになりました。

LEDではないものは、外の看板用ライトとトイレのアロマランプの電球くらいです。
以前から受付がもう少し明るければと思っていましたが、なかなか手をつけられずにいました。

蛍光灯や白熱灯が生産、輸入できなくなるというお話は聞いていました。
そこでいろいろな方にお話を聞いた結果と、たびたび切れてしまう蛍光灯を交換するたびに長寿命と言われるLEDはどのようなものか気になっていましたので、年が明けたらすぐにでも工事をすることにしていました。

全ての部屋が以前よりも明るくなりましたが、特に受け付けは一気に明るくなりましたよshine
よく出入りしていただいている業者さんも、お隣のおそば屋さんにも気づいていただきました。

この照明は計算上では10年くらいはもつはずです。
LED照明はあまり明るくはないのではないかという心配がありましたが、杞憂に終わりました。本当によかったですよ。

- お知らせ -

お知らせがあります。
1月30日(土)の診療のご案内
午前9時から12時 診療担当 園田
午後5時から8時 診療担当 岸田(園田はおりません)

1月30日(土)の午後は園田が獣医師会の会合に参加するために不在です。
代わりの獣医師が診療を担当させていただきます。
1月31日(日)は通常どおりです。

難しい病気 - フェノバルビタール反応性唾液腺症 -

お知らせがあります。
明日の1月30日(土)の午後の診療は園田に代わりまして、岸田獣医師が担当させていただきます。
<1月30日土曜日>
午前 9時から12時  担当 園田
午後 5時から8時  担当 岸田
翌、日曜日には園田が終日診療をいたします。
よろしくお願いいたします。

去年の末に小型の可愛らしいワンコが来院しました。
もう何年も前からのお付き合いがある方からのご紹介でした。

吐いたり、食欲にムラがあったりが続き、
近くの動物病院でいろいろな検査を受けたということでした。

バリウムを飲んだり、血液の検査、レントゲンの検査、などなど。
それでもよくならないということで、ご紹介されたということでした。

飼い主さんはとても明るい方で、ワンコも同様に大変に可愛らしい子でした。
ワンコはいろいろな辛い症状があるはずでしたが、くりっとした大きな目でいつもキョトンとしています。

僕もまずは基本的な検査を行いました。
考えられることと、主な症状から、治療を開始しました。
しかしながら、なかなか思うような良い反応が見られません。
そうしているうちに、すぐに年末となりました。

年末年始は少しばかり東京を離れらえれるとのこと。

そこでお電話を頂戴いたしました。
年末年始を使って、お出かけされている先からでした。
吐き気がなかなか治らないので、近くの動物病院を受診したいということでした。

年始に東京に戻られて、再開したワンコは...。
下顎が大きく腫れていました。
お話を伺いますと、お出かけ先の動物病院で麻酔をかけて口の中を詳しく検査をされたとのこと。
その頃くらいから腫れてきたということでした。

下顎の腫れこと、嘔吐のこと、食欲にムラがあること、唾液が多く出ることでグフグフといつも口の中に違和感を感じていそうなこと、一時的に呼吸が苦しそうになり、舌の色が変わること。
これらの症状が一つの病気からなのか、幾つかの病気の組み合わせなのか。

普通は一つの病気から起こる一連の症状のはずです。

下顎から首にかけての腫れ、呼吸のこと、嘔吐のことを調べるために、CT検査を行いました。結果はわずかな異常が数箇所に見つかりましたが、今回の病気を特定するようなものではありませんでした。

幸いにもワンコは食欲にムラがありますが、食べる時には本当によく食べてくれます。
大きなドライフードもカリッ、カリッと食べる姿はとてもかわいいものです。
そのような中で、食べなくなってしまったと連れて来られました。

点滴を行ったり、症状の観察を行う目的で数日の間入院してもらうことになりました。
飼い主さんはCT検査にしても、入院にしても、とてもよく理解していただき、なかなか治療に反応がない中でも、すべてをお任せしていただきました。

その3日間の入院中の様子から、いろいろと考えることがありました。
初日、いくらか強く効く吐き気止めを注射しましたが、それでも吐きます。
食べるようになってくれて、ドライフードをいつものようにカリカリと食べますが、しばらくするとげーっとなります。

この薬が効かないとなると...、もしかするとCTでは捉えきれないような異物が胃の中にあって、それが問題を起こしているにではないだろうか。
そうすると、下顎から首にかけての大きな腫れはどう見ても唾液腺嚢腫だけれども、普通はその病気ではあまり腫れないはずの唾液腺が硬くしかも両側腫れているのはおかしい。

そこで調べてみますと、フェノバルビタール反応性唾液腺症というものがあります。
いくつかの報告を文献で見てみますと、症状はほぼ一致しますが、一つだけ、その病気では唾液腺嚢腫が起こってはいないようです。
唾液はたくさん出るのですが、下顎や首のところが腫れません。

僕の考えは、フェノバルビタール反応性唾液腺症に伴う唾液腺嚢腫というのが結論でした。
単なる唾液腺嚢腫でも両側どちらが腫れているかがわからないことはよくありますが、本来はどちらかだけの問題です。
しかし、この子は両側の下顎腺が硬く腫れています。

唾液が多く出るという症状は初めからずっとありますが、下顎や首のところが腫れたのはしばらくしてからです。
通常は右か左の片側に起こる唾液腺嚢腫ですが、この子の唾液腺は両側が硬く腫れています。

フェノバルビタールという薬で唾液の量は減る可能性がありますが、腫れは引かないでしょう。

そのような訳で、手術をすることにしました。
ことの次第を飼い主さんに説明しましたが、稀な病気ですし、初めになかった腫れに注目した解決策は理解しづらいものではないかとも考えます。

飼い主さんからは全面的にお任せいただいていますが、これまで結構な時間が経っていますし、これで最後にしなければならないという気持ちで手術計画を立てました。

下顎腺と舌下腺という唾液腺を両側取り除きます。
硬く腫れた下顎腺を取り除き、その後で舌下腺を取り除く。
それを左右で行いました。

手術から1日、2日と過ぎるに連れて、下顎から首の腫れがどんどんと小さくなって行きました。そして吐くことがなくなり、食欲も安定してきました。

もう心配がありません。
すでに退院しましたが、手術後の抜糸はまだこれからです。
そろそろ来院の予定です。
今は再開が楽しみでなりません。

かなり考えて診断を行い、治療することになりましたが、飼い主さんのお気持ちにお応えすることに必死でした。
少し痩せてきていたワンコ、ふっくらとしていてくれるといいのですが。

そろそろ節分 - 犬の椎間板ヘルニア -

新しい年が明け、バタバタとしているうちに、もうそろそろ節分ですね。
週末に向けてまた寒くなるようですが、それでも暖冬ではあるのかも知れませんね。

今月、年が明けてからですが、すでにいろいろな手術がありました。
病気や怪我は日を選びませんから、お正月だからと言っていつもと特別に変わることはありませんでした。

体の表面の腫瘍を取り除いたり、口の中のできものと取り除いたり、膝蓋骨脱臼の手術3件、全十字靭帯の損傷の治療、椎間板ヘルニアの手術に、背骨にできた腫瘍で起こった胸椎骨折の手術、唾液腺摘出に、陰茎切断、子宮蓄膿症などなど。
普段はそれほど多くはない、いわゆる珍しい手術もありました。

新しい機器が導入され、特に子宮蓄膿症の手術時間は短縮されました。
これまで出番がなかった、骨セメントを使った胸椎固定も新たな試みでした。

日々進化していかなければいけませんが、そういう意味では今年はこの1月足らずで1歩ほど跳躍できたような気がしています。

椎間板ヘルニアの子のお話です。
まだ若い子で、とても元気でした。
突然背中に痛みを訴えて来院されました。
歩けて、走れて。
レントゲン検査をしたり身体検査をしたり、足を触ったり、背中を少しばかり押してみたり。

まずは薬で様子を見てみましょう。
飼い主さんにそのようにお話をしました。
椎間板ヘルニアという名前は多くの方々が知っている病気ですが、どのような症状が出るのか、どのように治すのか、どのようになっていくのかはそれほど知られていません。
飼い主さんも初めは半信半疑だったかも知れません。

翌日、僕は少しは楽になったのではないかと、楽しみにしながらワンちゃんを診察室に通しました。飼い主さんの顔がとても心配そうで、あまり良くないことになっているのだと直感しました。

診察してみますと、ワンコは後ろ足が全く使えなくなっていました。
椎間板ヘルニアの症状が悪化していました。
前足だけでどんどんと歩く姿に心を痛めていらっしゃいました。

このようなことを含め、飼い主さんにはいろいろなお話ができていましたから、ある程度の想定を持って今後を進めていくことにしました。

ワンコも若く、飼い主さんご夫婦もお若い方々です。
突然歩けなくなったらどれだけ辛いだろうかと思いながら、必要な検査のお話から始めました。

まず薬の治療には反応があまりなく回復の期待が少ないですから、手術を行うことでお話を進めました。
MRI検査を行います。
その日はいつもよくお願いする検査センターがお休みでしたので、近くの別の検査センターにお願いをしました。
そのセンターでは専門的に椎間板ヘルニアの手術も行っていますので、飼い主さんには検査はそこでしかできませんが、手術はそこかうちかの選択はお任せしますということにしました。

検査前には飼い主さんと色々なお話をしました、
今起こっていること。
これから起こるかもしれないこと。

検査でわかること。
手術の方法。
などなど。

この飼い主さんとは本当に色々なお話をしました。
手術前、後、入院の最中を含め、おそらくは4-5時間くらはお話したのではないでしょうか。
ご質問がたくさんおありだったこと、一番はそれほど心配が大きかったことだと思います。

お話の度にご安心を提供できていたらいいのですが、一番はワンコがしっかりと両足で歩けるようになることでしょう。

今回は背骨の腰のところに広い範囲の椎間板ヘルニアが見られました。
通常は1か所の椎間板ヘルニアの手術が多いのですが、今回は複数か所。
背骨のやや広い範囲に穴を開けて、そこから飛び出した椎間板物質と呼ばれるものを取り除きます。

背中にメスを入れ、まずは背骨を露出するために、背骨についている筋肉を剥がします。
その後で背骨の関節(関節突起)についている腱や血管を処理し、そこから骨に穴を開ける作業に入ります。

ラウンドバーと呼ばれるドリルのような物を使って、そっとそっと背骨を削りながら穴をあけていきます。
間違ってしまうと、麻痺は悪化して治らないものになりますから、とにかく慎重に削っていきます。

ラウンドバーから出る熱を逃がすために水(食塩水)を使ったりしながら、やや広い範囲を削って穴をあけました。
そこから見える脊髄神経の底をそっとそっと掻き出して、椎間板物質を取り除きます。


初めは自分で排尿が行えませんでしたが、手術後3日目からはできるようになりました。
積極的に動くようになり、元気もかなり出てきました。
入院中は毎日面会に来られていましたが、初めはそれほど喜びを表現していなかったワンコも、だんだんと会うたびにクーンクーンとなくようになりました。
飼い主さんはそれを待っていらしたようで、いつもの調子に戻ったみたいだと喜んでいらっしゃいました。

それでもまだ退院の日までには歩けてはいません。
そっと補助して立たせると、立ったままをキープすることはできていましたが、歩くには至りませんでした。

ここからです。
リハビリ、時間の経過、そして思いやり。
数日間の入院期間でも目に見える進歩がありました。
きっと抜糸の頃には歩けるようになっていると願っています。

まだまだ若い子です。
これからの方が長いわけですから、ここで歩けない子にさせるわけにはいきません。

« 2015年11月 | トップページ | 2016年2月 »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ

iTune